「決して下を向く必要はない」(槙野)。ACL・山東戦とJ開幕戦の清水戦は、勝利こそできなかったが、悲観する内容ではなかった。セットプレーによって勝ち点を落としてしまっただけ、である。「こういった結果に終わるのもまたサッカーだ」(ペトロヴィッチ監督)。しかし、この問題は、サッカーというゲームではなく、サッカーという勝負においては、極めて重要なポイントであることも事実。初戦を落とした両チームが生き残りをかけるデスマッチとなる今節・浦項戦は、ゲームより勝負の一戦となることは必至だ。セットプレーは「一人ひとりが責任を持てば防げる問題」(森崎和)でもあり、3度続けて同じ過ちを犯すことだけは避けたい。
誰もが一度は憧れる海外リーグ。遠くは南米、ヨーロッパから近くはアジアまで、近年の日本では海を渡るプレーヤーが当たり前となった。しかし、今年は例年になくそんな選手たちの“帰国ラッシュ”が続いた。プロ生活の大半を海外で過ごした選手から、数年間プレーした選手までがJリーグに舞い戻り、新たな姿を披露している。そうした選手にスポットを当てる短期連載の第1回は、昨年、日本の永遠のライバル韓国で1年間プレーし、今季水戸に加入した大橋に話を聞いた。
10年の等々力劇場は、開始わずか28秒で幕を開けた。チョン・テセのポストプレーが起点となり、スペースへと走り込んだ黒津が右足を振り抜く。コースはほぼ正面だったが、「ファーストタッチだったので、セーフティーにいこうと思った」とGK黒河はキャッチングではなく、パンチングを選択。そして、その弾かれたボールはレナチーニョの目の前に転がり込む。「トラップして左足で蹴ろうと思ったが、DFがいたので変えた」(レナチーニョ)。
「中盤を支配するものが試合を制する」。言い古された言葉だが、まさにそのとおりの試合となった。両チームとも登録のポジションは[4-4-2]のシステム。しかし、ホームの福岡は[4-2-3-1]、甲府は[4-3-3]という昨季と同じ形で試合に入った。
3日、バーレーンを迎えてのアジアカップ予選は、W杯メンバー決定前にベストメンバーを招集できる最終機会となった。頑固一徹のコメントを発し続ける岡田監督だが、実際のピッチ上ではちょっとした変化を加える意志を示している。本大会まで、あと3カ月。もはや岡田体制以外の選択肢は消えた。あとはこの道を進むのみである。ただ、少々の変化は必要だ。そのためのバーレーン戦である。










