南アフリカW杯のときこそPK戦まで突入する消耗戦を演じたパラグアイだが、日本に招いて行った過去の親善試合では2軍に近い陣容が来日し、お茶を濁されてきた感があった。08年5月の来日時はメンバーの大半が国内組で、その中から実際にW杯に出場したのはわずか3人だった。
しかし、今回は様相が異なる。国際マッチデーに試合が組まれたこともあり、20人中10人がW杯戦士。残りの10人は代表初招集やキャップ数一ケタの選手だが、ほとんど20代前半である。つまり、本来の主力を残しつつ、若手の底上げや近い将来の世代交代を見据えた、非常に本気度の高いメンバーを送り込んできている。
ザッケローニ監督に関しては、「奇跡のウディネーゼ」(Udinese dei miracoli)と呼ばれた97-98のウディネーゼに代表されるように、イタリアでは異端とも言える攻撃的スタイルで有名だ。その象徴だった[3-4-3]に日本においても固執するかはともかく、ダイナミックな展開から後ろの選手がボールを追い越して行くスタイルは日本にも導入してくるのではないか。
J1第21節・川崎F戦から中2日で迎えるこのFC東京戦。しかも、第1戦はアウェイとなるため、「選手の状態は明日(8月31日)になってみなければ分からない」と長谷川監督はけが人やベテラン選手の状態を気にかける。ただ、コンディションに問題がなければ川崎F戦に出場した11人がそのまま先発することになるだろう。


内容で圧倒の鹿島。次につながる勝ち点1
好調とは言い難いライバル同士の対決は、勝ち点1を分け合い、悔しさを噛み締める結果となった。
浦和にすれば勝ったと思えた試合だろう。57分にサヌが献上したPKを山岸がセーブ。直後の小笠原のミドルシュートも山岸が弾き出し「あそこでゴールが決まっていたら、厳しい状態になっていた」とフォルカー・フィンケ監督が振り返った場面をしのぐ。そして、80分にポンテの目が覚めるようなミドルシュートで先制。あと10分あまりを耐えれば4月以来の連勝が、目前まで迫っていた。しかし…

C大阪は、ワイドを広く使ったゆるやかな展開から、ゴール前ではギアを一段上げる。一方の大宮は、低めに設定した守備ラインで応戦。奪ったボールを素早くラファエルに当て、イ・チョンスや市川が絡む。18分、左サイドの鈴木のクロスにイ・チョンスがヘッドで合わせ、最初の決定機は大宮が作るが、先制点はC大阪だった…

先制点を奪えれば、試合を優位に運ぶことができる――。開始わずか5分、千葉が最初のチャンスで工藤が先制点を奪った後、選手やサポーターは「今日は大丈夫」と胸をなでおろしたに違いない…







