

「内容に関するコメントは控えたい」(フィンケ監督)
両チームの自信と勢いの差は、試合後の両指揮官の態度にも如実に表れていた。
浦和のフォルカー・フィンケ監督は開口一番「今日は内容に関するコメントは少し控えたい」と話した。理由は「内容が結果に合っていない」。
確かに、前半の浦和はイメージどおりのパスサッカーで試合を支配していた。名古屋のスペースを突き、自分たちのリズムで試合を進めた。ただ後半、名古屋が前線からプレスを掛け始めると一気にトーンダウン。運動量も低下し、ミスも増えていったという事実から決して目をそむけてはならないだろう…

横浜FM、相手の術中にハマる
試合後、ストイコビッチ監督はこともなげに言ってのけた。「マリノスの戦い方は分かっていた。それに対応しただけ」。一方の木村監督は「あれだけボールを支配して、ゲームをコントロールしながら」と記者会見の冒頭で述べたものの、実際はボールを支配できていてもゲームの主導権を握ることはできていなかった…

美技応酬。満員の瑞穂で熱きバトル
何かをしかける予感はあった。
試合前日、名古屋のストイコビッチ監督は意味深な発言を残していた。「キーポイントは言えない。試合が始まってからすべてが分かる」。時に奇襲をしかけるピクシー。第10節・浦和戦では開始早々にシステムを変更、結果は黒星も作戦自体は機能した。そして今回、指揮官はまたしても奇襲に出た…
金崎夢生には、「1対1へのこだわり」という明確なスタイルがある。それは日本サッカーが進もうとしている道とは少し違うのかもしれないが、「結局、最後は個での勝負」だと言い切る。鹿島か、名古屋かで揺れた今オフの移籍の際も、自分のこだわりを貫いて道を選んだ。そして迎える2010シーズン、21歳の若武者は、新天地・名古屋でその信念をどのようにピッチで表現してくれるのか。
“Moving Football”の根幹を成す城福トーキョーの“攻めるディフェンスライン”に、頼もしい戦力が加わった。大分からやってきたDF森重真人。宮崎キャンプでは、今野や長友、徳永といった代表勢と即興で最終ラインを機能させ、その能力の高さ、チームスタイルとの相性の良さを証明して見せた。そして本人も「このチームなら獲れる」と、確かな予感を感じているという。
大型補強を敢行し、ストーブリーグの主役となった名古屋。
最終的に他クラブの主力4人を獲得したが、最後の補強選手が千代反田だった。過去3シーズン、最終ラインの砦として新潟の守備を支えた千代反田は
新天地でのチャレンジに何を思うのか。指宿キャンプ期間中に話を聞いた。


1.ストーブリーグの主役。「勝ち組」名古屋はビッグクラブへと舵を切る
監督・ストイコビッチの本性
比較的静かなストーブリーグの中で、名古屋の存在感は群を抜いている。闘莉王、金崎、千代反田、ダニルソン…。代表歴を持った選手に、確かな実力者。オフシーズンの名古屋は、大型補強を敢行した。一人「勝ち組」の感すら漂う。名古屋はいよいよ本格的にビッグクラブ路線へと舵を切った――。










