

“平等な試合”を分けた選手たちの頑張り
両チームのポゼッション合戦は、中盤の構成力で勝るG大阪が支配率で若干ながら優位に立ってゲームを進めた。比較的オープンなゲーム展開で、シュート数は前半に10本ずつ、後半は8本ずつと、同じようなペースで数字を積み上げた。「ピンチ、チャンスというところで、どちらが強くパワーを出せるかという部分」と西野監督が総括したように、両チームには平等な数のピンチとチャンスが訪れた…
ポゼッションから高い位置を取った安田理と、カウンターから決定機を作った黒津が前半からせめぎ合いを繰り広げたこの試合は、予想を上回る打ち合いとなった。G大阪がボールを運び、それを奪っては川崎Fが逆襲をしかける展開の中、9分に小宮山のアーリークロスから黒津、21分にレナチーニョが抜け出した川崎Fが、「狙いどおりのパフォーマンス」(高畠監督)で優位に試合を運んだ…


小笠原が入ればチームは姿を変える
シーズン初戦のACLを飛車・角の“二枚落ち”で戦った鹿島に最も重要な選手が戻ってくる。チームの司令塔というだけでなく、ゲーム全体の支配者として存在感を放つ小笠原。中国の長春亜泰を相手に内容で圧倒する試合とはならなかったが、彼が入るだけでチームは姿を大きく変える。
先の試合では、新加入のフェリペ・ガブリエルが予想以上にチームにフィットしていることが分かった。ただ、持ち味はゴール前でのプレー。その数をどれだけ増やしていけるかが、鹿島の得点力に直結することを、試合に出られなかった小笠原は強く意識していた…
けが人続出。苦境の中にも光はある
ただでさえけが人が続出していたG大阪に、さらなるアクシデントが発生した。24日に行われたACL・水原三星戦で、中澤と明神がともに負傷退場。中澤は右臀部を痛めて途中退場を余儀なくされ、腰を痛めた明神は自らピッチを後にすることを願い出た。
「明神は腰の打撲で力が入らない状態。いまは中澤も一緒に横になっている。二人がゼロックス杯に入れるかは分からない」と試合後の西野監督。比較的軽症の明神はこの試合に合わせてきそうだが、無理となれば橋本がボランチに下がり、右MFに佐々木が入ることになる…
鹿島、川崎F、名古屋、FC東京らが補強を進める中、今年のG大阪はストーブリーグに置いて驚くほど静かだった。ただ、裏を返せばチームの熟成度を下げずに臨めるということでもある。W杯開催による中断期間まで、リーグ戦12試合、ACLは最大で7試合。まずはこの序盤戦を“継続”で乗り切れば、リーグ&ACLのダブル制覇も現実味を帯びてくる。

中盤と最終ラインに変化なし
早い時期から統一感のあるサッカーを
05年にリーグ優勝を果たしたG大阪はそれ以降、06年にはリーグと天皇杯でタイトルまであと一歩に迫り、07年にはナビスコカップで優勝。08年にはACLと天皇杯を制し、昨季は天皇杯で連覇を達成するなど、常にタイトル争いに関わり、現在は3年連続で何らかのタイトルを獲得している…











