
J1再開へ向けての復習と予習
…開幕は、首位・清水がきっかけをつかんだ試合でもある。広島相手に、終了間際まで0-1のビハインド。だが、ロスタイムに大前のゴールが生まれ、特別な勢いを得ることとなった。この得点がなければ、新しい形に挑んでいた清水が迷走していた可能性すらあっただろう。一方、このとき早くも初体験のACLとの並行日程の難しさを感じさせた広島は、9位で前半戦を終えることとなった。
「決して下を向く必要はない」(槙野)。ACL・山東戦とJ開幕戦の清水戦は、勝利こそできなかったが、悲観する内容ではなかった。セットプレーによって勝ち点を落としてしまっただけ、である。「こういった結果に終わるのもまたサッカーだ」(ペトロヴィッチ監督)。しかし、この問題は、サッカーというゲームではなく、サッカーという勝負においては、極めて重要なポイントであることも事実。初戦を落とした両チームが生き残りをかけるデスマッチとなる今節・浦項戦は、ゲームより勝負の一戦となることは必至だ。セットプレーは「一人ひとりが責任を持てば防げる問題」(森崎和)でもあり、3度続けて同じ過ちを犯すことだけは避けたい。
今季の始動日、ペトロヴィッチ監督はACLのことを「チャンピオンズリーグ」と語った。監督の頭の中には欧州で絶対的なプライオリティーの高さを誇るあの大会の、アジア版がACLであるという認識があるに違いない。

山岸、西川はフィットも、けが人の多さは変わらず
1月9日に始動し、1次キャンプ(宮崎)、2次キャンプ(トルコ)を経て、16日から再び宮崎に入り3次キャンプを行っている広島。今季はACLに出場するため始動を早めて調整を行ってきた。しかし、必ずしも順調に歩んできたわけではない…

柏木をめぐる攻防は痛み分けに
激戦120分。浦和と広島は2-2のドロー
21日、1次キャンプの7日目を迎えた浦和と、今シーズンはACLに出場する広島との練習試合が行われた。試合形式はペトロヴィッチ監督が60分×2本を要望したが、結局30分×4本の形式で行われた。トータル時間に変更はないものの、1本終わるごとに約10分のインターバルが設けられた…


最初の世代、最後のタイトルマッチ
FC東京と広島の対戦は、3年前の決勝でも実現している。権田修一(FC東京)、森村昂太(水戸)らを擁した“横綱”FC東京の優位と見られていた試合だったが、試合終了のホイッスルとともに笑ったのは平繁龍一(広島)を擁した広島だった。
今年のFC東京も間違いなく強い。4人のU-18代表の常連選手(うち3人が昇格内定)を中核に、心身両面で鍛えられた精鋭が脇を固めるチームは、史上最強と謳われた3年前をしのぐチームとしての総合力を備えている。今大会のスコア(4-1、7-1、5-1)は、それを端的に象徴していると言えるだろう。徹底された攻守の切り替え、ゴールへのダイナミズムはユース年代を超越している…
3年前の再現へ。漂う勝利の雰囲気
06年の広島は、森山佳郎監督が「練習試合を含めて自分が就任してから1番負けている」と自嘲気味に語ったほど微妙な戦績だった。しかし、もはや伝統とも言える根性と団結力で勝ち進み、栄冠を勝ち取った。「こんなに苦しかったことも、こんなにうれしかったこともない」という森山監督の感慨の弁は、今でもよく覚えている…






