
草津は序盤から最前線に位置するハーフナーという起点をつぶせずに防戦一方。3選手を入れ替えた草津の急造守備ラインは、ハーフナーを抑えることができない。ラインはズルズルと下がり、ボールを保持することすらままならなかった…

ホーム初勝利の凱歌
試合開始すぐの出来事だった。ホイッスル直後にあった接触プレーで菊岡が右ひざを打撲。何度か屈伸運動をするが歩くこともままならず、すぐに高木善との交代が告げられる。アイディアの源泉を失った東京Vは、攻撃の停滞を余儀なくされる。しかし、それ以上に両チームを悩ませたのが、2週間で5試合という過密日程だった…

点差以上の力の差。鳥栖が5連勝を達成
4連勝同士の戦いは1-0という最少得点差となったが、すべては鳥栖のテーブルで動いていた。 序盤こそ、都倉、後藤の2トップの動きに対応が遅れリズムを手渡したものの、鳥栖が時間の経過とともに軌道修正。中盤で草津を囲い込み、ジワジワと追い詰めていく。そして30分過ぎからは島田のセットプレーで圧力を加えてゲームを自分たちのモノとすると、あとはゴールの扉が開くのをじっと待つだけだった…
草津の中にくすぶり続けていたパワーが、防波堤に押し寄せる波のごとく一気に戦国J2へと流れ込んだ。第40節で昇格争いを繰り広げる甲府を撃破しチーム再生のきっかけをつかむと、第41節は富山、第42節は北関東の宿敵・水戸をも一蹴。前節・横浜FC戦では今季初の逆転勝利を収め、連勝を4へと伸ばした。
ここに来て無敵艦隊と変貌を遂げた草津だが、第2クール終盤にも湘南に黒星を突き付け、第3クールも前途のとおり昇格争いに参戦するチームへ手痛い一撃を喰らわせている。失うものがない落武者・草津の“刀”は、4強を追う鳥栖にとってはこの上なく厄介となるはずだ。

――昨年7月に都倉選手が草津へ期限付き移籍して二人は出会いましたが、それ以前の面識は?
都倉「存在すら知りませんでした。前橋のほうに速いヤツがいる…っていうことも聞いていませんでした(笑)」
後藤「川崎のほうにデカイ選手がいるって…(笑)」
――お互いの最初の印象はどうでしたか?
後藤「イケメンでチャラいのが来るって聞いていました(笑)。実際に来たら本当にデカくて、驚きました」
都倉「まさか同じ年齢とは思いませんでしたね。僕はふけているし、(後藤)涼は若かったし…」
[始動レポ]水戸、草津
……絶対的司令塔だった島田がいなくなったということだ。草津残留が既定路線だったはずだが、松本GMと岸野監督による「三顧の礼」で島田に猛アタックをかけた鳥栖に奪われる形となった。08年、チーム総得点の半分以上に絡んだ“天使の左足”を失うことは、客観的に見ても大きなダメージであることは間違いない……

始動レポ
[J2]仙台 vs 草津
仙台は3位を確定させるために、そして草津は退任を発表した植木監督の最後の試合を飾るために、それぞれ勝利が義務付けられたこの最終節。両チームともに中盤での組み立てから決定機を何度もつかみ、どちらに決勝点が入ってもおかしくない展開となった。そしてこの試合の勝敗を分けたものは……

■[J2]草津 vs 山形
草津は今季最大の山場を迎えた。前節湘南に敗れたことで2位山形との勝ち点差は11に広がった。今節の直接対決で勝利を収めれば差は8に縮まるが、負けると14へと広がり自動昇格圏内が視界から消えることになる…




