
ロスタイム、機転をきかせた片桐のFK
…33分、FKのチャンスで、敵味方が入り交じるエリア内に放り込まれたボールは、激しく競り合う選手たちをあざ笑うかのように通り過ぎ、ハーフナーの頭だけを軽くかすめてゴールに吸い込まれた…
誰もが一度は憧れる海外リーグ。
遠くは南米、ヨーロッパから近くはアジアまで、近年の日本では海を渡るプレーヤーが当たり前となった。しかし、今年は例年になくそんな選手たちの”帰国ラッシュ“が続いた。プロ生活の大半を海外で過ごした選手から、数年間プレーした選手までがJリーグに舞い戻り、新たな姿を披露している。そうした選手にスポットを当てる短期連載の第4回は、6シーズンにわたって、4カ国、7つのクラブを渡り歩いてきた流浪のストライカー・福田健二に話を聞いた。
近年のJ2は、日本人ストライカーの活躍が目立っている。昨季は佐藤寿(広島)が日本人として99年以来の得点王を獲得。さらには湘南の石原や鳥栖の藤田(二人とも現・大宮)といったJ2でプロのキャリアをスタートさせたストライカーが結果を残し、チームは昇格を果たせなかったが、個人でJ1への道を切り開いている。
そこで、次なる石原・藤田を探すべく始まったJ2ストライカー特集「J1への推薦状」では、今季J2で活躍している旬な日本人FWにスポットを当てていく。第3回は、14位と低迷する愛媛のなかで今季14得点を挙げ獅子奮迅の活躍を見せている内村に迫った。

安間采配的中で甲府が今季初の3点差勝利
ともに苦しいやりくりを強いられるなかで迎えた一戦だったが、両指揮官の思惑は、くっきりと明暗を分けた。
甲府の安間監督が下した決断は、スピードのあるDF池端のセンターFW起用だった。そしてこの「FW池端起用」は、開始5分でのPK獲得、19分には、CKからの流れからヘディングで追加点を挙げるなど、序盤から見事に奏功する…

「前半は手がつけられなかった」と望月監督は試合後の会見で語ったが、それだけ仙台の前半は素晴らしかった。空いたスペースを次々と埋めて、仙台のパスが面白いように愛媛陣内でつながった。39分にマルセロ・ソアレスの先制点が生まれるのも時間の問題で、後手に回った愛媛はFWの内村とジョジマールまで自陣で守備に追われていた…
[J2]愛媛 vs 山形
……32分、ゴール右から放り込んだクロス気味のゴールに誰も触れられず、そのままゴールに吸い込まれた。後半に入っても愛媛の勢いは衰えず、そのまま試合終了を迎えるかと思った88分、FKを石川がねじ込み同点に。さらにクライマックスはロスタイム……

■愛媛(2位) vs 山形(14位)
小林伸二監督は「見えないプレッシャー」と表現した。勝てば自動昇格の2位以内が確定するという前節・熊本戦。ピッチに立っていたのは、いつもよりもぎこちない11人だった…







