・粘る清水は痛恨のPK戦に沈む
・底力の差。失点直後からの“本気モード”

4,000の参加校から絞り込まれた精鋭たちの争覇戦。それは戦いであると同時に、冬を彩る祭りでもある。繰り返される喜びと悔恨、歓呼と共感。勝利と敗北を重ねた末に、1月11日の国立競技場で喝采を浴びることが許されるのは、ただ一校のみ。88回目の高校選手権、その季節がやって来た。


最初の世代、最後のタイトルマッチ
FC東京と広島の対戦は、3年前の決勝でも実現している。権田修一(FC東京)、森村昂太(水戸)らを擁した“横綱”FC東京の優位と見られていた試合だったが、試合終了のホイッスルとともに笑ったのは平繁龍一(広島)を擁した広島だった。
今年のFC東京も間違いなく強い。4人のU-18代表の常連選手(うち3人が昇格内定)を中核に、心身両面で鍛えられた精鋭が脇を固めるチームは、史上最強と謳われた3年前をしのぐチームとしての総合力を備えている。今大会のスコア(4-1、7-1、5-1)は、それを端的に象徴していると言えるだろう。徹底された攻守の切り替え、ゴールへのダイナミズムはユース年代を超越している…
3年前の再現へ。漂う勝利の雰囲気
06年の広島は、森山佳郎監督が「練習試合を含めて自分が就任してから1番負けている」と自嘲気味に語ったほど微妙な戦績だった。しかし、もはや伝統とも言える根性と団結力で勝ち進み、栄冠を勝ち取った。「こんなに苦しかったことも、こんなにうれしかったこともない」という森山監督の感慨の弁は、今でもよく覚えている…

変わらない選手権で
変わっていく大会の意味
今年も選手権の季節が迫ってきた。またしても群雄割拠でさっぱり読めない大会である。最大の理由は、世代のトップクラスと言える選手の多くがJクラブ下部組織に所属するようになり、飛び抜けた戦力を保持するチームがなくなったからだ。大会の出場選手でJ1へ内定しているのがたった一人というのは、そうした変化を端的に表す指標と言える…
鹿島の三連覇とともに今季のJ1で話題を呼んだ出来事だ。決して資金に恵まれていない地方クラブが、限りある戦力で戦い抜きJ1残留を果たした。この結果はサッカー界に大きなインパクトを与えるとともに、資金に恵まれていないほかの地方クラブに夢を与えたことだろう。山形には夢の続きを来季にも期待したいところだが、2010年もまた資金に恵まれていない、夢を持ったクラブがJ2から参入してくることも忘れてはならない。
率直に言って、クラブの財力は乏しい。
今季は、昇格を逃し続けてきた昨季までよりもさらに小規模の運営だった。必然的に戦力十分とは言えず、補強も限定的だった。だが、それでも湘南はJ1への帰還を果たした。彼らはどうして上がってこられたのか。湘南にとって最大の補強となった男を訪ね、その疑問をぶつけてみた。
それは来季のJ1で湘南がどう戦うかという示唆を得る作業でもあった。
21日、来年1月6日のアジアカップ予選・イエメン戦を敵地サヌアで戦う日本代表メンバーが発表された。代表で出場経験があるのはGK西川、MF金崎、MF山田、MF乾のみで、W杯代表の主力組の選出は見送られた。今回注目は初選出の選手たち。19名中13名がA代表初選出。U-20代表GKの権田、ナビスコカップMVPの米本、J新人王の渡邉ら“次世代”を担う多彩なタレントが含まれる。また流通経済大の山村、福岡大の永井と大学生も選出。
FWには、W杯選出レースでも注目される平山、大迫らが選ばれている。メンバーは来年1月1日に集合、2日にサヌアに向け出発する。