「チャンスの数ではわれわれが上回っていた」
試合後にそう話したオズワルド・オリヴェイラ監督の言葉が、この試合を端的に表している。
ユース出身ながら、大学経由で戻ってきた男、宇賀神友弥。その“回り道”の過程で心技体ともに鍛え上げられた男からは、ルーキーにありがちな甘えも妥協もいっさい感じられない。開幕先発も見えてきた。今季の浦和の左サイドには、これまでの浦和とは少々毛色の違った選手が入ることになりそうだ。
中村俊輔が8シーズンぶりにJのピッチに帰ってくる。復帰戦は13日の
ホーム開幕戦・湘南戦が濃厚だが、日本代表の背番号10を背負う男の加入は、トリコロールにどんな化学変化を起こすのだろうか。ここでは2月28日の移籍加入会見を伝えるとともに、中村の横浜FMでの機能性について検証する。


小笠原が入ればチームは姿を変える
シーズン初戦のACLを飛車・角の“二枚落ち”で戦った鹿島に最も重要な選手が戻ってくる。チームの司令塔というだけでなく、ゲーム全体の支配者として存在感を放つ小笠原。中国の長春亜泰を相手に内容で圧倒する試合とはならなかったが、彼が入るだけでチームは姿を大きく変える。
先の試合では、新加入のフェリペ・ガブリエルが予想以上にチームにフィットしていることが分かった。ただ、持ち味はゴール前でのプレー。その数をどれだけ増やしていけるかが、鹿島の得点力に直結することを、試合に出られなかった小笠原は強く意識していた…
けが人続出。苦境の中にも光はある
ただでさえけが人が続出していたG大阪に、さらなるアクシデントが発生した。24日に行われたACL・水原三星戦で、中澤と明神がともに負傷退場。中澤は右臀部を痛めて途中退場を余儀なくされ、腰を痛めた明神は自らピッチを後にすることを願い出た。
「明神は腰の打撲で力が入らない状態。いまは中澤も一緒に横になっている。二人がゼロックス杯に入れるかは分からない」と試合後の西野監督。比較的軽症の明神はこの試合に合わせてきそうだが、無理となれば橋本がボランチに下がり、右MFに佐々木が入ることになる…

好況のブラジル。超一流は欧州、一流は国内に
毎年のように年間でのべ千人を超える選手が海外に流出していたブラジルが、その経済成長を国内リーグに反映させ始めている。Jリーグと関係の深いあるブラジル人代理人も「もう簡単にいい選手は獲れなくなった」と嘆いている。
その言葉を反映するように、今年のJ新加入組は質量ともに寂しいものとなっている。
かつて日本が東京五輪の開催を踏み台に高度成長の流れに乗ったように、一早く世界同時不況から回復の兆しを見せたブラジルは各方面で景気のいい数字が飛び交う。2014年のW杯ブラジル大会の開催までにインフラ整備として多額の投資が予定されているが、そんな勢いがサッカー界にも反映されつつある…

ライバルの対峙
U-18・Jリーグ選抜はJ下部組織の1、2年生で構成されたチームで、この試合のために集合し、すぐに解散するという完全な急造チーム。ただ、昨年のU-17代表経験者がズラリとそろっており、連係面で大きな不安はなさそうだ。
対する日本高校選抜は、今年度の高校選手権の優秀選手36名を21名へ絞り込む形で編成されたチーム。毎年恒例のチームであり、本来の目標は春休みの欧州遠征にある…
今季の始動日、ペトロヴィッチ監督はACLのことを「チャンピオンズリーグ」と語った。監督の頭の中には欧州で絶対的なプライオリティーの高さを誇るあの大会の、アジア版がACLであるという認識があるに違いない。







